長野県(ながのけん)は、日本の都道府県です。中部地方に位置し、周囲が全て山に囲まれている内陸県です。
日本の中心部に位置するこの県は、深い歴史ともっと深い緑の自然にあふれています。美しい森からは豊かな山の幸が得られ、地元で育てられた青果はとても瑞々しくて魅力的です。全体的に標高が高く、スキーリゾートとしての人気もさることながら指折りの避暑地としても名を挙げています。
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編集- 妙高山
- 春初旬の浅間山
- 槍ヶ岳
- 立石広園から諏訪湖を眺める
長野県は、本州の中でも特に中心に位置する海なし県で、南北に延びる山と谷が交互に並んでいます。県の北西に北アルプス、南西に中央アルプス、南東に南アルプスと日本アルプスがそろっており、県の中心部も含めて全体が山がちです。そのため、標高も非常に高く、登山者が多く訪れる県でもあり、御嶽山や浅間山といった有名どころを含め、奥穂高岳や槍ヶ岳、赤石岳、八ヶ岳など、飽きることはありません。その景色は非常に爽快で、都市部(特に関東圏)に住む人々が自然を求めて訪れる地でもあります。さらには、高地栽培のレタス産業で有名な野辺山原や有数の別荘地・避暑地である軽井沢、大河ドラマ『真田丸』で著名になった真田家ゆかりの上田市、国宝の松本城など、魅力はあふれるほどです。
日本の誇る山岳県たる長野県は、その面積の8割が山岳地帯であり、しばしば登山の経験者向けの山ばかりであると想像されがちですが、実際には初級者がハイキング気分で登ることができる山から2,000 m (6,600 ft)越えのハードな山まで、多彩な山が揃う万屋です。北八ヶ岳や霧ヶ峰などは全くの登山未経験者でもハイキングとして歩ける場所で、気軽に歩きながら山の絶景を楽しむことができます。北八ヶ岳は車道が通っていて近くのヒュッテから簡単に散策に出ることができ、傾斜の少なく景色が非常にいいスポットがいくつもあります。また、北八ヶ岳ロープウェイなどを利用することで片道だけ歩くなど、選択肢は様々ありますが、いずれにしろあらかじめ計画を立てておくべきです。八ヶ岳の中には(一見そうは見えなくとも)中級・上級者向けの厳しい山道もあり、また天候が変動しやすいため気を付けてください。また、千畳敷カールも駒ケ岳ロープウェイを利用することで簡単に高い標高に行くことができ、傾斜の少ない千畳敷の遊歩道は非常に気持ちがいいです。チャレンジをしてみたい人はそこから木曾駒ケ岳に登ってみるのもいいかもしれません。片道2時間超の道ですが、危険度は低くはじめての登山におすすめです(登るかどうかは予め決めておき、登るならば必要な準備をしていきましょう。アウトドアや登山も参照してください)。
八ヶ岳には苔や縞枯れ現象などの地域独特の景観が見られ、行けば一目でその森の青さに圧倒されることでしょう。岩すらも完全に覆われて深い緑色になっているこの地域の森は、まさに神秘という言葉が当てはまる絶境です。詳しくは八ヶ岳や茅野市などの周辺市町村の記事を参照してください。
長野県は県内の山をグレーディングしており、その危険度がわかりやすくなっています。この分類は長野県のホームページで紹介されており、特にこちらのPDFファイルは登る山を選ぶ際に大いに参考になるでしょう。また、より詳細な一覧表はこちらのPDFファイルにあります。火山を登山する前には気象庁の火山登山者用の情報ページをチェックし、これから登ろうとしている山が危険でないか確かめてください。また、一部の山登山届というシステムがあり、登山届(登山計画書)というものを出しておくことで遭難などに対策することができます。コンパスなどはその代表的な例のひとつですが、どんな種類にしろ出しておくことをおすすめします。長野県では多くの山について利用できます。なお、登山届は遭難などの際に警察等の捜索に役立つものですので、家族や友人に行き先と帰る予定時刻・日付を伝えるなども有効です。家族や友人に下山報告を忘れないようにしてください。
何個もの美しい池・湖があることでも有名で、大自然を感じることができます。特に有名なのは岡谷から諏訪に位置する諏訪湖でしょう。諏訪湖はかなり大きな湖で、名門諏訪氏の城・高島城があります。そのほか、諏訪大社や蓼科も近いです。蓼科にも美しい湖が多く、蓼科湖や白樺湖といった車で行けるような場所から、八ヶ岳を登らなければいけない雨池など、様々です。他、旧石器時代の日本史で勉強したであろう野尻湖や、紅葉が美しい松原湖などもあります。
これらの美しい自然が評価され、長野県には多くの自然公園があります。国立公園だけで妙高戸隠連山国立公園、上信越高原国立公園、中部山岳国立公園、秩父多摩甲斐国立公園、南アルプス国立公園と5つが数えられ、国定公園なども合わせると県全体が公園に思えてきます。
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- 天竜川
- 千曲川(信濃川)
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編集近年、都市部の温暖化や新型コロナウイルスによる外出規制の解除などにより避暑地として長野の各地域を訪れる人が急増しています。ほとんどの場合訪問先では地元でないナンバーの車を見かけることになり、混雑しているかも知れません。また、土地になれていない観光客が道を調べるために徐行しているケースなども見受けられるため、道を知っている人にとっては少し腹立たしく感じるかもしれません。知っている・知っていないに関わらず配慮とリスペクトを忘れないでください。
長野県はどの地域も山におおわれており、道は非常に曲がりくねっていることが常です。移動経路を事前に調べておき、道をきちんと見ておくといいでしょう。
冬季にこの地域を訪れる場合、多くの道が通行止めになっている可能性があります。一部では山の中の一本道の途中で通行止めに出くわすなど、計画に大きく支障が出てしまうため、気をつけてください。どの道も管轄の県または市町村が封鎖についての情報を出しているはずなので、検索してみましょう。また、春に訪れる人もこの通行止めに引っかかる可能性があります。この地方の標高を考慮して、自分が通る道の通行止めについて情報を確認しておくと良いでしょう。封鎖解除についても各自治体が情報を出しているはずです。