静岡県の市
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沼津市
地図
沼津市の地図

沼津市(ぬまづし)は、静岡県の東部にある市。伊豆半島の付け根西側に位置する。

駿河湾に臨む伊豆半島の付け根、愛鷹山の麓に位置する港町である。ただし伊豆国ではなく駿河国に属していた。

静岡県東部地域の中心都市であり、周辺自治体とともに沼津都市圏を形成している。

古来、東海道の陸路と海路を繋ぐ交通拠点であり、江戸時代には沼津城が築かれ東海道の宿場町として栄えるなど人、物、情報の交流拠点として、この地域の政治経済や商業、文化の中心的役割を担ってきた。

気候が温暖である他、箱根、伊豆半島や富士山への観光拠点としても便利な立地条件でもあるため、保養地としても発達した。環境省が公開した富士山がある風景100選では市内6ヶ所が選定されている。明治時代から1969年(昭和44年)にわたっては、政財界の著名人が別荘を建て、皇室も沼津御用邸を構えたために、「海の有る軽井沢」とも称された。井上靖を初めとする文人墨客所縁の地でもある。

水産業が盛んであり、「アジの開き」の干物、「雑節」の生産は市ごとの統計が廃止される2005年(平成17年)まで日本一の規模であった。近年では新鮮な魚介類を求め沼津港を訪れる観光客が増加している。

交通

当市は財界人の保養地としても発展したために、鉄道や道路などの交通網の整備が明治の早い段階から推し進められて来た。

東海道本線は当初、箱根を貫通するトンネルの開削技術がなかったことから北の御殿場を通る現在の御殿場線ルートを採用したが、これに伴い25パーミル(1000分の25)の急勾配が発生した。そのため、沼津には勾配を超えるための補助機関車を解結するための機関区が置かれ、結果として同線における重要な駅と位置づけられることになった。

1934年、丹那トンネルの開通により東海道本線のルートが現行のものになった後も、1949年までは同線の電化区間が東京から沼津までであったため、ここで電気機関車と蒸気機関車との付け替えを行った。

空港

最寄りは静岡空港。

鉄道

東海道新幹線を利用する場合は、沼津駅から三島駅まで東海道本線で1駅連絡することになる。

  • 中心となる駅:沼津駅
東海旅客鉄道(JR東海)
  • 東海道本線
  • 沼津駅 - 片浜駅 - 原駅
  • 御殿場線
  • 大岡駅 - 沼津駅

かつて存在した鉄道

  • 伊豆箱根鉄道軌道線(1963年(昭和38年)廃止)

バス

コミュニティバス
  • ミューバス片浜循環(富士急シティバス)
  • ミューバス原循環(富士急静岡タクシー)
路線バス
  • 東海バス
  • 伊豆箱根バス
  • 富士急シティバス
東名ハイウェイバス(東名沼津・東名愛鷹)
  • JR東海バス
  • JRバス関東
高速バス (沼津駅北口バスターミナル)
  • 東京駅線(富士急シティバス)
  • 新宿・渋谷線(富士急シティバス・京王バス東)
  • 成田空港行き(富士急静岡バス・京成バス)
  • 大阪あべの橋線 「金太郎号」(夜行)(富士急湘南バス・近鉄バス)

索道

  • 淡島ロープウェイ - 日本で唯一の海上ロープウェイであったが、老朽化により休止となり、2017年9月頃にケーブルとゴンドラが撤去された。事実上の廃止。

道路

高速道路
  • 東名高速道路
    • (駿東郡長泉町) - (8)沼津IC - 愛鷹PA - (富士市)
  • 新東名高速道路
    • (駿東郡長泉町) - 駿河湾沼津SA - (富士市)

※新東名は沼津市を通ってはいるが市内にインターチェンジやジャンクションはない(長泉沼津ICは沼津市でなく長泉町に位置する)。

自動車専用道路
  • 伊豆縦貫自動車道(東駿河湾環状道路)
    • (8)沼津IC - 沼津岡宮IC - (駿東郡長泉町)
国道
  • 国道1号
  • 国道246号
  • 国道414号
県道
  • 静岡県道17号沼津土肥線
  • 静岡県道18号修善寺戸田線
  • 静岡県道22号三島富士線
  • 静岡県道52号沼津停車場線
  • 静岡県道83号沼津インター線
  • 静岡県道87号大岡元長窪線
  • 静岡県道127号船原西浦高原線
  • 静岡県道130号伊豆長岡三津線
  • 静岡県道139号原木沼津線
  • 静岡県道140号三島静浦港線
  • 静岡県道144号下土狩徳倉沼津港線
  • 静岡県道145号沼津三島線
  • 静岡県道159号沼津港線
  • 静岡県道160号千本城内線
  • 静岡県道162号沼津停車場東沢田線
  • 静岡県道163号東柏原沼津線
  • 静岡県道164号西椎路松長線
  • 静岡県道165号原停車場線
  • 静岡県道166号石川一本松線
  • 静岡県道380号富士清水線
  • 静岡県道405号足高三枚橋線

道の駅

  • くるら戸田(沼津市戸田)

港湾

主な漁港
  • 沼津港
  • 静浦漁港
  • 内浦漁港
  • 西浦漁港
  • 井田漁港
  • 戸田漁港

観光

名所・旧跡

高尾山古墳

  • 興国寺城跡(国の史跡。北条早雲の旗揚げの城)
  • 長浜城跡(国の史跡)
  • 休場遺跡(国の史跡)
  • 江浦横穴群(えのうらおうけつぐん、静岡県指定史跡)
  • 清水柳北遺跡(縄文時代の遺跡)
  • 帯笑園(たいしょうえん、国登録記念物)
  • 井田松江古墳群(県指定史跡)
  • 松蔭寺(白隠ゆかりの寺)
  • 日枝神社(国の重要文化財『紙本著色山王霊験記』を所蔵)
  • 沼津御用邸記念公園
  • 引手力命神社(大瀬神社)
  • 長塚古墳(ながつかこふん、静岡県指定史跡)
  • 沼津市戸田造船郷土資料博物館(併設:駿河湾深海生物館)
  • 松城家住宅(国の重要文化財)

観光スポット

商業施設

  • ららぽーと沼津
  • BiVi沼津
  • アントレ (駅ビル)
  • イーラde
  • 沼津ラクーンよしもと劇場

自然

あわしまマリンパークのある淡島

  • 愛鷹山
  • 沼津アルプス(静浦山地)〜 金冠山・達磨山
    • 香貫山 - 横山 - 徳倉山 - 鷲頭山 - 大平山(- 発端丈山)〜 金冠山・達磨山
  • 千本松原・千本浜公園
  • 沼津港周辺
    • 沼津港深海水族館(港八十三番地)
    • ぬまづみなと商店街
    • 沼津港大型展望水門「びゅうお」
  • 我入道の渡し
  • 内浦周辺
    • あわしまマリンパーク(淡島)
    • 伊豆三津シーパラダイス
  • 大瀬崎
    • 大瀬崎のビャクシン樹林
    • 引手力命神社
    • 大瀬明神の神池
  • 井田の明神池

遊覧船

千鳥観光汽船によって、沼津港と三津港(内浦)の2箇所で遊覧船が運航されている。夏季には、沼津港と大瀬崎をつなぐ定期船も運航される。

  • 沼津港 遊覧船 : 所要時間30分、毎日5便(11時〜15時、繁忙期増便あり)、大人1100円 小人550円。
    • 沼津港-大瀬崎定期船(夏季限定) : 片道30分(往復70分)、毎日4便程度、片道 大人1250円 小人630円(※往復(周遊)利用は、大人1400円 小人700円)。
  • 三津港 遊覧船 : 所要時間25分、9時〜16時の間に40分毎、大人1000円 小人500円。
    • ランチクルーズ : 所要時間55分、毎日2便(11時半、13時)、3000円〜7500円。

海水浴場

  • 千本浜海水浴場
  • 島郷海水浴場
  • 三津海水浴場
  • らららサンビーチ
  • 大瀬海水浴場
  • 井田海水浴場
  • 御浜海水浴場

温泉

  • 戸田温泉
日帰り
  • ニューウェルサンピア沼津
  • 駿河の湯 坂口屋
  • 沼津・湯河原温泉 万葉の湯
  • 天然温泉ざぶ〜ん(ジョイランド原)
  • 安田屋旅館
  • 戸田温泉 壱の湯(道の駅くるら戸田内)

スポーツ

野球・サッカー等

  • 愛鷹広域公園
    • 愛鷹広域公園多目的競技場(愛鷹運動公園) - アスルクラロ沼津のホームスタジアム。
    • 愛鷹広域公園野球場(旧称・静岡県営愛鷹球場) - 高校野球予選など。

ゴルフ場

  • 沼津国際カントリークラブ
  • 沼津ゴルフクラブ
  • 新沼津カントリークラブ
  • 愛鷹シックスハンドレッドクラブ(アコーディア・ゴルフ)

マリーナ

  • 沼津みなとマリーナ
  • ライオンビーチマリーナ
  • ヌマヅマリーナ
  • ヤマハマリーナ沼津
  • 長浜ヨットハーバー

スキューバダイビング

  • 獅子浜ダイビングサービス
  • 静浦ダイビングセンター
  • 平沢マリンセンター in らららサンビーチ
  • ダイビングサービスマンボウ大瀬崎
  • サンライズ大瀬マリンサービス
  • 大瀬館マリンサービス
  • はまゆうマリンサービス
  • ダイビングサービス海童(かっぱ)
  • 井田ダイビングセンター
  • 井田マリンサービス

祭り

沼津夏祭り

  • 大瀬祭り(4月4日)
  • 海人祭
  • 沼津夏祭り(7月最終土日)
  • サンセットページェント(かつては8月下旬に開催されていたが、2011年に廃止。)
  • 酒塚祭り(11月23日勤労感謝の日)
  • よさこい東海道
  • 水祝儀
  • 戸田盆踊り大会・海上花火大会

出典

  1. ^ 沼津市公式サイト: 弥生時代
  2. ^ 狩野川台風 沼津市
  3. ^ 誰か昭和を思わざる 大正ラプソディー (大正2年1〜6月)
  4. ^ 暗闇に黒煙 逃げまどう 沼津のビル火災 非常口近く重なる遺体『朝日新聞』1976年(昭和51年)12月27日朝刊、13版、15面
  5. ^ 宮本憲一『公害対策基本法』佐々木・鶴見・富永・中村・正村・村上編集委員 2005年 259頁-260頁
  6. ^ 沼津市の反対運動は、住民向けの学習会が市内各地で模様され、反対運動の原動力となった。反対運動は、革新派だけでなく保守派との連携が沼津市の反対運動の特徴と言われる。そのため、同じ保守派でも市長派と反市長派と対立するようになった。
  7. ^ 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第2巻、歴代知事編纂会、1984年。『朝日新聞』。
  8. ^ 沼津でも革新市政ざせつ 部下の汚職で引責 二期五年で市長か辞意『朝日新聞』1978年(昭和53年)8月9日朝刊、13版、22面
  9. ^ 沼津市長に頼重氏 新人混戦制す 静岡新聞 2018年4月29日
  10. ^ “在日米軍施設・区域(共同使用施設を含む)別一覧”. 防衛省 (2020年1月1日). 2020年7月23日閲覧。
  11. ^ 沼津市公式サイト 人口と世帯 地区別
  12. ^ 大岡地区・金岡地区から門池地区を分離・統合、片浜地区から今沢地区を分離
  13. ^ 沼津市公式サイト 地区センター
  14. ^ 沼津市社会福祉協議会 地区社会福祉協議会
  15. ^ 「三の浦郵便局」「三の浦総合案内所(観光案内所)」などで使用。
  16. ^ 沼津市公式サイト: ぬまづ自慢 これが一番・これが唯一・産業
  17. ^ JAなんすん ぬまづ茶の歴史
  18. ^ 沼津市役所 産業立地総合支援サイト 産業振興資料
  19. ^ 静岡農政事務所 - 西伊豆戸田のタカアシガニ 産地のあゆみ
  20. ^ “西友「沼津店」、WM主力業態に注力 SuCいまだ発展途上”.『日本食糧新聞』(日本食糧新聞社). (2004年4月12日)
  21. ^ “「西友楽市沼津松長」がオープン”.『日本食糧新聞』(日本食糧新聞社). (2000年8月30日)
  22. ^ 「ポニーキャニオンに観光発信拠点」『日本経済新聞』朝刊2019年8月16日(静岡経済面)2020年1月26日閲覧
  23. ^ 遊覧船 - 沼津市観光情報
  24. ^ クルージング - 千鳥観光汽船株式会社
  25. ^ 定期船 - 千鳥観光汽船株式会社
  26. ^ 沼津市HP参照
  27. ^ “沼津、本当にいいところです。穏やかであたたかい大好きな私の故郷です。 思い出のたくさん詰まった街です。 いつか沼津を舞台にした作品に出演することが夢で、それが私の好きなラブライブ!で叶うなんて思っても見ませんでした。 あの景色もこの景色も、見たことある場所ばかり。大好きだなぁ。”. 2021年11月9日閲覧。
  28. ^ a b ISSN 1345-2282
  29. ^ 勝場勝子・村山茂代『二階堂を巣立った娘たち―戦前オリンピック選手編―』不昧堂出版、2013年4月18日、158頁。ISBN 978-4-8293-0498-3。
  30. ^ 沼津市公式サイト: この子のかわいさ 沼津地方の子守唄