大西洋カナダ(英語:Atlantic Canada)、あるいはカナダ大西洋州(英 : Atlantic Provinces)は、カナダ東部の大西洋岸にあるニューブランズウィック州、プリンスエドワードアイランド州、ノバ・スコシア州、ニューファンドランド・ラブラドール州の4つの州がある地域です。沿海州(英 : Maritimes)という用語もしばしば用いられますが、こちらは1949年に新しくカナダに編入されたニューファンドランド・ラブラドール州を含まない、より昔の呼称です。
比較的少ない小さな谷と農業向きの平原が広がる岩がちで森の多いこの地域は、海や森の資源の上に成っています。これはこの地に定着したヨーロッパ人と同様に土着の民族にも共通しており、20世紀に入るまで漁業と木こりと採掘の地でした。ここで成立したコミュニティは小さく孤立しており、工業化や都市化はあまり進められていませんでした。即ち、20世紀の初期から中期にかけて大衆観光の時代がやってきた当時、素朴で趣のある村の数々を目にすることができ、逆に道やホテルは便利とは言えない状況だったのです。一方で、今日の大西洋カナダでは、旅行が主要産業の一翼を担っており、小さな村でさえ質の高い宿泊施設と食事にあふれているため、過去とは明らかに異なり、盛りの時季である夏には混雑し、ホテルやレストランはよくみるチェーン店かもしれません。加えて、気候の影響によりここでの旅行は短い季節に限られることが確かであり、7月と8月がピークです。
一方で、旅行者にとっては非常に訪れたかいのある場所ともなるでしょう。古代の先住民族の遺産やバイキングの集落、早期にヨーロッパ人の築いた基地に加えて、再建された巨大なフランスの要塞やイギリスの城塞、今尚建造中の大型帆船や保存されている歴史的な漁村を観ることができます。冷たくて綺麗な水から引き揚げられた新鮮な海産物を日々えるために、スポーツとしての釣りとグルメのどちらもいい選択肢です。アウトドアオタクはビーチや森を探検できますし、ゴルフも、そして世界トップのホエールウォッチング(クジラの観察)もできます。そしてそういった正真正銘の現地の文化を学ぶことに興味がある人ならば、この多文化で多様な地域は北アメリカで最も面白い旅先の一つになること間違いなしです。
州
編集ニューファンドランド・ラブラドール州(NL) 最北の大西洋沿いで最も人が疎らなこの州には、その過酷な地理的状況から「ザ・ロック」(the Rock)として、またそのアイルランド風の文化から「もう一つのアイルランド」(the other Ireland)として知られる、ニューファンドランド島があります。北に行けば「偉大なる大地」(the Big Land)の異名を持つラブラドールがあり、その土着の文化と開け放たれた広大な空間が広がります。 |
ニューブランズウィック州(NB) 地元の言語コミュニティと民族文化に対しての几帳面な認識において、おそらくカナダで最もカナダらしいと言えます。国内で唯一公式的にバイリンガルな地域で、フランス語を話す北と英語を話す南が明確に分かれており、中央部では本当にバイリンガルです。それと同時に先住民保護とカナダのアイルランド祭りの中心地です。さらには、アパラチア山脈のような自然の神秘の宝庫であり、ファンディ湾沿いに世界で最も標高の高い潮汐を観ることができます。 |
ノバ・スコシア州(NS) ラテン語で「新しいスコットランド」を意味するこの州は、実際にはフランス語の中心地で、先住民族や黒人の文化の盛地でもあります。山がちのケープブレトン島と共に大西洋のごつごつとした半島があり、ヨーロッパ人の植民地化に関しての史跡に加え、地域全体の歴史的中心地、港湾都市ハリファックスもあります。Latin for "New Scotland" but also home to French, indigenous and Black cultures. A rocky peninsula in the Atlantic together with mountainous Cape Breton Island, |
プリンスエドワードアイランド州(PEI) 国土面積と人口の双方においてカナダ最小の州は、現在でも大きな魅力にあふれています。ヨーロッパ人が最初に定着した州のひとつで、歴史は長いです。しかし、ここを訪れる多くの人の目当ては、ノーザンバーランド海峡の比較的暖かい海、ベルギーに並ぶほどのムール貝とフライドポテト、小柄な州都シャーロットタウンです。 |
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編集隣のケベック州にはフランス語圏の独特な文化があり、すぐ南にはアメリカのニューイングランドが広がっています。どちらもフェリーや陸路で行くことができます。