ルドヴィコ・ザメンホフによって作られた国際補助語
(エスペラント会話集から転送)
ここではエスペラント語について解説します。ただしカッコ内の日本語表記での発音は必ずしも正確であるとは限らない点に注意してください。エスペラント語は国際語として人工的に作られた言語です。詳細はWikipediaをご覧ください。
文法
編集詳細は「ウィキブックスでの解説」および「ウィキペディアでの解説」を参照
エスペラント語は、人工の言語ですため、文法がとても簡単かつ単純です。エスペラント語の文法は、主に以下の通りです。
- 語順
- たいていは語尾で品詞が分かるため、自由度が高いです。ただし、SVO(主語-動詞-目的語)の語順が使われやすいです。
- 冠詞
- 定冠詞の la のみで不定冠詞はありません。
- 格
- 主格と対格の2種類しか存在せず、語尾(後述)によって簡単に判別できます。
- なお、文中で意味的な位置づけを表す、という格の役割のほとんどは、前置詞によって表されています。
なお、語幹同士、または語幹と接頭辞・接尾辞を組み合わせて造語する(新たな単語を造り出す)ことができるが、慣用的に意味が決まっている組み合わせもあるので、造語して話す際は注意が必要です。
語尾
編集発音
編集エスペラントは一文字一音であり、英語のように同じ文字なのに別な音を表しうるということはありません。また、アクセントは常に単語の後ろから二番目につき、少し長く、強く読まれます。
以下で説明する発音はあくまで旅行時に不自由しないための最低限の記述であり、より正確な、厳密な発音を学びたい場合はウィキブックスを参照してください。
子音
編集「b, c, ĉ, d, f, g, ĝ, h, ĥ, j, ĵ, k, l, m, n, p, r, s, ŝ, t, v, z」の22個。以下に挙げる子音以外は英語同様の発音で問題ありません。発音記号も付記するが、説明通りに読めば特に問題ないので参考程度で構いません。
以下、下線部は該当する発音(を含む部分)、太字はアクセント。
- c
- ツァ行の音 [t͡s] 。peco (ペーツォ、意: 欠片)
- ĉ
- チャ行の音 [t͡ʃ] 。ĉokolado (チョコラード、意: チョコレート)
- g
- ガ行の音 [g] 。英語の「arrange」 ([əréɪnd͡ʒ]) のように音が変わることはありません。urbego (ウるベーゴ、意: 大都市)
- ĝ
- ヂャ行の音 [d͡ʒ] 。ĵとは異なる音とされるが、実際に区別する必要があることは少ないため、気にならないならジャ行で読んでもよい。aĝo (アーヂョ、意: 年齢)
- ĥ
- 喉から出すハ行の音 [x] 。用例は少ない。Ĉeĥio (チェひーオ、意: チェコ)
- j
- ヤ行の音 [j] 。ジャ行ではない。jaro (ヤーろ、意: 年)
- ĵ
- ジャ行の音 [ʒ] 。trinkaĵo (トりンカージョ、意: 飲み物)
- r
- 巻き舌のら行の音 [r] 。libro (リブろ、意: 本)
- ŝ
- シャ行の音 [ʃ] 。fiŝo (フィーショ、意: 魚)
母音
編集「a, e, i, o, u」の5個。「u」は口をすぼめる発音だとなおよいです。それ以外はローマ字同様で可。
語彙
編集殆どのエスペラントの単語はヨーロッパ言語にその由来を持つ。上にも挙げた「fiŝo」は英語の「fish」から来たものだし、「pomo(リンゴ)」はフランス語の「pomme」から来たもの、と言った具合です。