我孫子市(あびこし)は千葉県の都市。JR常磐線などを利用して首都圏に行けるため、ベッドタウンとして人気であるが、昔は手賀沼周辺に加納治五郎や白樺派など、多くの著名人が別荘等を持っており、現在でもその後などが多く残っている。
地区
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我孫子 西部に位置し、当市内で最大のJR我孫子駅などが存在する。 |
台田 南西部に位置する。 |
若松 南西部に位置する。手賀沼に面している。 |
中峠 北部に位置し、北は古利根沼に接している。 |
天王台 市街地から西よりの場所。天王台駅。 |
観る
編集我孫子市は、明治時代から大正時代にかけて別荘地として手賀沼周辺が栄えており、多くの文化人ゆかりの地が各地に点在している。手賀沼周辺には、多くの野鳥がおり、鳥類研究所や博物館なども市内にある。古墳時代には、この付近に勢力の大きい豪族がいたようで、現在では多くの古墳が残っており、「古墳公園」と名のつく公園は市内のそこかしこにある。手賀沼花火大会では、隣の柏市と合同で毎年花火を挙げており、約14,000発の花火が上がっている。車のご当地ナンバーの絵にも、手賀沼花火大会の様子と手賀大橋の絵が描かれている。ゴルフに関しても、青木功などのプロゴルファーを輩出しており、東我孫子カントリークラブではプロの試合もやっている。
手賀沼では現在も様々な種類の鳥が生息しており、カモの越冬地としてはとくに有名である。手賀沼でみられるオオバンは我孫子市の市の鳥にもなっており、市民に親しまれている。ただ、水質が悪く、毎年全国ワーストランキングで10位以内に入っていたが、最近は少しずつ改善している。
文化財については、文化財を参照。
- 2 根戸城、千葉県我孫子市根戸 。 太田道灌築城といわれている城。事前に許可を取る必要がある。.
- 3 中峠城 (芝原城)、千葉県我孫子市中峠3849−4 。 戦国時代の城。現在は公園になっていて、自由に散歩できる。公園からは古利根沼を望むことができ、また緑が生い茂っているので散歩に最適。ただし蚊の対策をしていく必要があるかもしれない。
- 4 旧武者小路実篤邸跡、千葉県我孫子市船戸2丁目21-9 。 武者小路実篤の邸宅跡。
- 7 白樺文学館、千葉県我孫子市緑2丁目11-8 (JR常磐線・成田線の我孫子駅(南口)から徒歩15分。(バスであれば「アビスタ前」で下車後徒歩3分))。電話番号:+81471852192 。 我孫子市に住んでいた白樺派の文学館。3階建てになっており、1階には中展示室と図書室、2階には大小展示室、地下は音楽室となっている。原田京平にまつわる資料が総数約500点、志賀直哉の娘である田鶴子が嫁いだ山田家の資料が総数約200点収められている。 営業時間:月曜休館。9時30分~16時30分。 値段:大人¥300。
概覧
編集明治時代から大正時代に別荘地として栄えたことから現在も文化人の別荘地跡が数多く残っている。文化財については、文化財も参照。
- 別荘跡・旧邸
- 嘉納治五郎別荘跡
- 旧武者小路実篤邸
- 志賀直哉別荘跡
- 旧村川別荘(旧村川堅固別荘)
- 楚人冠公園(旧杉村楚人冠邸)
- 岡田武松邸跡(現在の近隣センターふさの風)
- 近衛文麿別荘跡(現在の近隣センターこもれび)
- 柳宗悦旧居三樹荘跡
- 文化施設
- 神社・仏閣
- 旧跡
- 自然
- 千葉県手賀沼親水広場
- 布佐河岸跡
- 利根川・古利根川の風景
- 手賀沼の風景
- 気象台記念公園
- 湖北台中央公園
- 五本松公園
- 手賀沼公園
- 利根川ゆうゆう公園
- 中峠亀田谷公園
- 宮ノ森公園
- 古利根公園「自然観察の森」
- 根戸船戸緑地
- 岡発戸市民の森
- 中里市民の森
- 布佐市民の森
- 我孫子谷津ミュージアム
- 志賀直哉邸跡
- 三樹荘に登る天神坂
- 中峠城から見た古利根沼
- 根戸城
- 手賀沼公園(ボート乗り場)
- 我孫子谷津ミュージアム
遊ぶ
編集我孫子市には手賀沼や古利根沼、利根川などがあり、そこに隣接する公園もたくさん存在する。
- 我孫子ゴルフ倶楽部はする節を参照。
食べる
編集手賀沼では、古来はウナギが多く取れたといい、現在でも手賀沼を中心として我孫子市内には多くのウナギ専門店が存在する。また、白樺派に入っていた柳宗悦の夫人である柳兼子が白樺派の諸人にふるまったカレーは「白樺派のカレー」として我孫子市の食の一端を担っている。なお、現在でも「白樺派のカレー普及会」という会が存在しており、活動している。お土産として白樺派のカレーを買いたい際は、買う節記載の店が便利である。
- 8 とんかつさとう、我孫子市白山1-7-7 (我孫子駅南口から公園坂通りを徒歩10分。手賀沼公園に突き当たったら右に曲がり、すぐ右手に目的地。)。電話番号:+81471823574。 チェーン店とは違う美味しさが楽しめるとんかつ店。接客の評判もいい。. 営業時間:11:30~14:30、17:30~20:30、水曜定休。
- 11 弥生軒、我孫子市本町2-4-3。電話番号:+81 471821239、フリーダイヤル:(0)120-2074-39。 我孫子駅ホーム内にある立ち食い店。蕎麦屋として有名である。こちらのメールフォームからお問い合わせ可能。. 営業時間:月~土曜日 : 7:00~23:30、日曜・祝日 : 7:00~20:00(尚、営業時間は店舗に依るため要確認)。
- 12 カンティーナ、我孫子市寿2-25-30 大塚マンション104 (我孫子駅よりバスで5分の我孫子高停留所から歩いて約3分。)。電話番号:+81471072277。 美味しいと評判のイタリア料理店。 営業時間:11:00~14:30、17:00~21:00。月曜定休。
飲む
編集- 3 鈴木正美の店、我孫子市若松139-4 1階。電話番号:+81 471861857、ファックス:(0)4-7186-1857、メール:info@suzukimasami.jp。 予約販売。市内では有名な珈琲店で、こちらにてオンラインショップもやっている。ここからお問い合わせ可能。 営業時間:12:00~17:00。
する
編集我孫子には釣りをする場所が豊富で、手賀沼や古利根沼が釣りスポットとして親しまれている。
他に遊歩道も多く整備されており、我孫子市によるオススメ散策コースなるものも存在し、ウォーキングにもいい。他にも我孫子市は様々なコースマップを提供しているので、歩くのには最適である : 八景歩きコースマップ、あびバス景観散策マップ
また、夏には八坂神社祭りや手賀沼花火大会などの様々なイベントが行われる。
- 2 我孫子ゴルフ倶楽部、千葉県我孫子市岡発戸1110。電話番号:(0)4-7182-0111、ファックス:(0)4-7182-8787。 ゴルフ界では有名なゴルフ場。申し込みについてはを参照。 営業時間:7:00~18:00。
買う
編集我孫子市ふるさと産品なるものが存在し、白樺派のカレーをはじめ様々な我孫子のお土産が登録されている。白樺派カレーの他にはうなきち焼 (我孫子市のマスコットキャラクター・うなきちさんにちなんでいる) 、おおばんロール、将門麦酒など。
- 2 うなきち焼、我孫子市青山台4-21-12。電話番号:+81 471848866。 笑福販売。我孫子市のマスコットキャラクター、うなきちさんをかたどった大判焼き。 営業時間:17:00~0:00、日曜定休。 値段:¥250-500。
- 3 唐揚げそば、我孫子市本町2-4-3。電話番号:+81 471821239、フリーダイヤル:(0)120-2074-39。 弥生軒で販売されている名物。唐揚げの大きさは全国有数! 営業時間:月~土曜日 : 7:00~23:30、日曜・祝日 : 7:00~20:00。 値段:¥400。
- 我孫子産季節の野菜カレー。ファックス:(0)47-179-0799。 我孫子産野菜が豊富に入っている季節の野菜カレー。ハリオンによる販売。メニュー。 営業時間:11:00~15:00、17:00~20:00。 値段:ランチ : ¥900、ディナー : ¥1100。
- 4 ハリオン 我孫子店、我孫子市若松141-4。電話番号:+81 471790799。
- 5 ハリオン 我孫子駅北口店、我孫子市我孫子1-1-24。電話番号:+81 471858082。
- 7 うなきちさんのおやつ。 オンラインショップ - お問い合わせフォーム。我孫子市のマスコットキャラクター・うなきちさんが描いてあるおやつ。福一発売。 営業時間:9:00~18:00、火曜日 : 定休日。
泊まる
編集困ったときは
編集- 1 アビシルベ、千葉県我孫子市本町2丁目1-10 (JR常磐線・成田線の我孫子駅より徒歩0分詳しくは)。電話番号:+81 471000014、ファックス:(0)4 7108 0014、メール:mail@abikoinfo.jp。 我孫子市の観光情報を提供しているインフォメーションセンター。
知る
編集暮らすも参照
歴史
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手賀沼ディズニーランド構想
高度経済成長期の1959年に「手賀沼ディズニーランド構想」が持ち上がった。当時手賀沼は千葉県初の県立公園となり、東京緑地計画協議会から景観地の認定を受けていた。1959年、真鍋八千代が手賀沼観光株式会社設立発起人会を開き、「後楽園、上野動物園、船橋ヘルスセンターを合わせたような」大型の遊園地を建設することが発表された。しかし、千葉観光がすでに遊園地計画で公有水面埋立許可を得ており、この問題は川島正次郎によって手賀沼観光への権利譲渡で終わった。1959年12月には柏市、沼南村、我孫子町と手賀沼観光の間で懇談がなされ、1960年には柏市役所にて発起人代表による計画の説明が行われた。1960年4月26日、会社発足の4日後に我孫子町が「全日本観光開発株式会社設立に伴う誘致協力に関する決議」を満場一致で採択、沼南村も遊園地の誘致を受け入れた。一方で初めはもっとも乗り気であった柏市側は地元の賛成が得られずに計画から離れた。1962年8月、手賀沼公園にて遊園地の起工式を挙げ、1964年の東京オリンピック開催間に合う予定であった。1963年、「埋立地が分譲住宅地になる」・「他社への転売が計画されている」・「計画変更によって重役が交代した」という噂が出始め、同年6月、我孫子町・沼南村の首長が要望書を出した。しかし噂への言及はなされず、その後朝日土地興業(現在の三井不動産商業マネジメント)によって45%の株式が取得され、丹沢善利が社長に就任した。その後も同社に対しての疑いの目は向けられ続け、「手賀沼の汚染と会社の財務悪化」を理由に1965年8月に計画は中止された。その後公有水面埋立法と農地法に違反する可能性があるという問題が参議院で議論されるなどに至った。 |
旧石器時代から人類のいた痕跡が見つかっており、縄文時代・弥生時代の遺跡や古墳時代の古墳も数多く見つかっている。高望王が関東地方に来ると、我孫子市もその傘下に入り、平将門による平将門の乱の中心地にもなった。現在は将門の井戸と呼ばれている井戸が残っている。関東平氏の自治の後、鎌倉時代に入ると源頼朝の家臣であった千葉氏の傘下に入り、南北朝時代の争いも経て戦国時代に入ると小豪族が乱立する状態となった。主に元公方家家臣である河村氏や利根川(当時は常陸川)の水運を掌握していた豊島氏、さらには小金の高城氏の親戚ともいわれている我孫子氏などが挙げられる。当時太田道灌によって築城され匝瑳氏によって使われていたといわれている根戸城は、現在我孫子市に残る城郭の中で最も保存されているといわれているが、当地は私有地になっており、現在では野山になっている。江戸時代には我孫子宿が作られ、また利根川に関連した水運が栄えたことから商業の町として発展した。また、手賀沼は田沼意次が干拓しようとして失敗したことからも知られている。なお、この干拓事業の際に布佐に引っ越した食料雑貨商の井上家ですがこの邸宅はいまだに旧井上家住宅として残っており、国の登録有形文化財、我孫子市指定文化財(第14号)に指定されている。JR常磐線が開通すると、ベッドタウンとして人気になり、人口が増加した。なお、この市は1889年(明治22年)4月1日にできた我孫子町と湖北村、布佐町が1955年(昭和30年)4月29日に合併し、1970年(昭和45年)7月1日の市制施行によって市に移行したものである。
地理
編集千葉県の北西部で、北には利根川・古利根沼、南には手賀沼・手賀川がある。東京都心から40キロメートル圏内であり、南東には印西市、南西には柏市、北には取手市・利根町がある。もともとは我孫子町、布佐町、湖北村に分かれていた。海抜約20メートルで、下総台地が東西方向約14キロメートル、南北方向約6キロメートル位置している。下総台地の中で見ると北の縁にあたり、谷津などの自然地形が多くみられる。南東部手賀沼沿いの部分と北の利根川沿いの部分は水田地帯となっている。ちなみに千葉県の県庁所在地である千葉市からは約30キロメートルほど離れている。
- 難読地名
- 我孫子市には難読地名が数多く存在しており、市名である「我孫子」もその1つである。
- 高野山 (こうのやま)
- 岡発戸 (おかほっと)
- 下ケ戸 (さげと)
- 都部 (いちぶ)
- 中峠 (なかびょう)
- 日秀 (ひびり)
- 江蔵地 (えぞち)
- 地名の由来
- 「我孫子」という名前の由来についてだが、最古の「我孫子」と読める文書は1313(正和2)年の尼しんねん譲状で、「しもつさのくにあひこのむら」(下総国我孫子の村)との記述がみられる。つまり、鎌倉時代には「我孫子」という地名ができていたことになる。我孫子市は古墳が多数発掘されており、中には4世紀後半の古墳が存在することなどから古墳時代初期から大和朝廷との結びつきが強かったと考えられている。古代において「アヒコ」とは氏や姓であり、人名であった。そのため、「我孫子」という地名も、当地に住む人につけられた名前が定着していったものであると考えられている。詳細については我孫子市ホームページを参照。
政令指定都市構想
編集各種データ
編集- 面積
- 43.15km2
- 人口
- 130354人
我孫子市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 我孫子市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 我孫子市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
- 文化財
番号 | 指定・登録 | 類別 | 名称 | 所在地 | 所有者または管理者 | 指定年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 県指定 | 有形文化財(考古資料) | 金塚古墳出土遺物 | 我孫子市文化財整理室 | 我孫子市 | 平成24年3月16日 | 21点 |
2 | 有形民俗文化財 | 正泉寺の血盆経信仰資料 | 我孫子市湖北台9-12-36 | 正泉寺 | 平成10年3月20日 | 一括 | |
3 | 記念物(史跡) | 水神山古墳 | 我孫子市高野山439他 | 香取神社 | 平成4年2月28日 | ||
4 | 相馬郡衙正倉跡 | 我孫子市日秀字西60-6他 | 千葉県 | 平成7年3月14日 | |||
5 | 記念物(天然記念物) | 東源寺の榧ノ木 | 我孫子市柴崎170 | 東源寺 | 昭和10年8月23日 |
- 市の木
- 欅
- 市の鳥
- オオバン
- 市の花
- 躑躅
着く
編集我孫子市へ行くための交通手段を紹介します。
鉄道で
編集この市内にはJR常磐線の我孫子駅、天王台駅、JR成田線の東我孫子駅、湖北駅、新木駅、布佐駅があります。JR常磐線の我孫子駅・天王台駅は各駅停車と快速は止まりますが、特別快速は止まりません。 なお、常磐線の各駅停車は天王台駅より1つ北にある取手駅までしか通っておらず、それ以北に行くためには常磐線の快速電車のうちE531系(青いラインの電車)に乗る必要があります。 JR常磐線の各駅停車は、一部の通勤時間帯を除いて我孫子駅が始発となっている。
- 成田空港から
- JR成田空港駅から総武快速線に乗って東京駅まで出ます。その後東京駅でJR常磐線(上野東京ライン)に乗り換えると我孫子駅につきます。そのほかに、千葉駅で総武線の各駅停車に乗り換えて西船橋駅で武蔵野線の府中本町方面に乗り、新松戸駅で降りて常磐線の各駅停車を使用することも可能です。なお、我孫子駅は特別快速は止まりませんのでご注意ください。
- 列車に慣れている場合は、JR成田空港駅~(JR成田線・空港支線)~成田駅~(JR成田線・我孫子支線)~我孫子駅という方法もあり、こちらの方が前述の方法より早く着ける[2]。JR成田空港駅~成田駅は1時間に1本なので、代わりに1時間に2~3本ある京成本線成田空港駅~(京成本線)~京成成田駅~(徒歩)~JR成田駅という方法もある。
駅
編集車で
編集当市内は国道6号線が通っており、車での移動もできます。
自転車で
編集飛行機で
編集ボートで
編集手賀沼では、ハクチョウボートなどのボートに乗ることができます。ただ、現在(2021年4月現在)は我孫子市西部のボート乗り場のみが営業しており、柏市等他市に乗り場はないため、手賀沼を一周してボート乗り場に帰ってこなくてはなりません。
移動する
編集現地での移動手段を紹介します。
鉄道で
編集先程も紹介しましたJR線での移動ができます。
我孫子市内には、常磐線に我孫子駅・天王台駅、成田線に東我孫子駅・湖北駅・新木駅・布佐駅があります。駅についての詳細は、「駅」節を参照。
自転車で
編集我孫子市の手賀沼沿いには、手賀沼サイクリングロードがあります。南側は自転車用の道とともに歩行者用の道も整備されています。手賀沼は1周すると18㎞で、ずっと平たんな道が続いています。南~西側については舗装され、でこぼこしていない道ですが、北側は少し道が狭くなっています。
バスで
編集- 市内ではあびバスが運行されておりほとんどのルートでICが使用可能。¥150。