Wikivoyage:ウィキペディア利用者へ

ウィキボーヤジュの活動に参加するにあたり、必ず心得ておかなければならないことがあります。特にウィキペディア日本語版の編集経験がある、ウィキペディア日本語版にどっぷりと浸かったことがある、ウィキペディア日本語版で熟練した大ベテランの、ウィキペディア日本語版以外の姉妹プロジェクトに参加したことがない、ウィキペディア日本語版しか編集したことがない、そこのあなたは、必ず心得なければなりません。

そもそも

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ウィキトラベルのロゴ

ウィキボヤージュの淵源は、ウィキトラベルです。

ウィキトラベルの創始者(エヴァン・プロドロモウとミシェル・アン・ジェンキンス)は、情報源である旅行ガイドブックをもとに旅行しましたが、そこ(出典)に書かれている情報は旧く、既に訪問先の施設は閉鎖されていました。このがっかりした体験を教訓に、旅行者のために、より事実に即した情報が必要だと考え、2003年にWikiのシステムを利用したウィキトラベルを開設しました。その後さまざまな経緯があって、2013年にはウィキボヤージュがウィキメディア財団傘下のプロジェクトに入りましたが、ウィキトラベル創始者の思いは継承されています。

ウィキボヤージュは、ウィキトラベルの精神を受け継ぎます。

ウィキペディアとは異なる

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見たまま・ありのまま を提供する価値

ウィキペディア日本語版の方針等が他の姉妹プロジェクトにそのまま通用すると思っているのなら、それは大間違いです。

「検証可能性」という言葉は否定される

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ウィキペディア日本語版では五本の柱というものがあり、そこでは過度に「検証可能性」「出典」というジャーゴンが使用され、情報源を明記することが強調されていますが、ウィキボヤージュでは原理・原論的に出典至上主義は否定されます。「出典」は時間の経過とともに常に旧くなっていきます。「出典」を参照し、「出典」をもとに行動した結果、旅行者である創始者は残念な思いをしました。そのことの反省から起ち上がり今日に至っているウィキボヤージュとしては、「出典」よりも、「真実であるかどうか」が重要視されます。旅行者が旅行先で得た情報を踏まえて編集を行っていくというウィキトラベルの編集スタイルが生きています。

そもそも「出典」というものの必要性を考えてみてください。例えば人物記事であれば「出典」に基づく記載でなければ当人等が不利益を蒙るなど危うい場合があります。しかし、観光地の自然・道路・都市景観・河川・地域文化...etcの現地に行けば誰でも確認できる「見たまま・ありのまま」の真実の情報をお伝えすることは性質が異なります。現地に行けば分かる(行かなくてもGoogle社のストリートビュー[1]でも確認できる)おおやけにされている事実を、公刊されている資料が存在しないという理由で記載できないのはナンセンスで、何のためのウィキなのか、リアルでタイムリーな情報を求める旅行者に理解されません。

「特筆性」という用語は存在しない

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notability(情報価値)という言葉を、ウィキペディア日本語版では「特筆性」というジャーゴンで使用していますが、「特筆性」は、ウィキペディア日本語版でしか用いることがないウィキペディア日本語版独自の用語です。他の姉妹プロジェクトでは使用しません。

安易にインターネット上の検索ヒット数だけで「特筆性」を判断してしまうことは危ういです。ヒット数はひとつの指標にはなり得るかもしれません。しかし、人口に膾炙する事柄はインターネット上で多く言及されますが、あまり知られていない文物・観光地はインターネットでその情報に辿り着くことも困難で、インターネット上に情報が存在しない場合さえあります。そんなひっそりと埋もれてしまって陽を見ない事柄にスポットライトを当てて、旅行者に情報を提供することが、ウィキボヤージュの活動の一環であることを忘れないでください。どんな些細な内容であっても、旅行者から賞賛を得られることでしょう。

「独自研究」という用語は存在しない

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市販の旅行ガイドブックとは異なるガイドを提供することを目的とするウィキボヤージュにおいて、おのおのが旅行先で得た情報を記事に反映させることが、目標達成に大きくつながることになります。「出典」に基づかずに真実を記事に反映させることが「独自研究」であるのならば、それはウィキボヤージュにとっては完全に足かせでしかありません。虚偽の情報は当然だめですが、旅行先で得た貴重な経験を、ぜひウィキボヤージュに反映させてください。

用語

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技術的な面などではウィキペディア日本語版と同じ用語もありますが、全く概念の異なるプロジェクトですので、用語も異なることがあります。詳細は 用語集 をご覧ください。

関連項目

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脚注

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  1. ストリートビューは「誰でも確認でき」て「検証可能」な「出典」という性格を併せ持ちます。