ウィキボヤージュではよく都市間の距離や山の標高、砂漠の温度やビールの容量を単位で示しています。このページに紹介するスタイルガイドはガイドラインであり、度量衡の明示と換算の方法、単位・単位の略号を紹介します。

留意点:以下で紹介する単位は、説明に便利なように、わざと太字で表示しています。ただし、記事では単位を太字にしないでください。強調する必要はないからです。

現地で使う単位で示す

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度量衡を表示するには、記述している訪問先の現地の単位系を使います。旅行者が道路標識や地域の地図、メニュー、食品パッケージ、天気予報などで目にするからです。

ほぼ全世界で「メートル法」を採用しています。アメリカアメリカ式単位系イギリス帝国法(ヤード・ポンド法)と似ていても、完全に同じではありません。場合によっては複数の単位系が使われ、イギリスを例にすると、道路の距離はマイル表示、ビールの容量はパイント、肉や缶詰は(キロ)グラム、牛乳はパイントとリットルのどちらかで表します。ウィキボヤージュには正確さと一貫性を両立させたいところです。

アメリカの単位系と帝国法を比べると、主な違いは液体の単位のパイントとガロンの大きさで、アメリカでは大ざっぱにいうと、帝国法より16%少なくなります。つまり、同じ分量のはずなのに、イギリスのパイントでビールを買ったら酔うだろうし、アメリカでガソリンを給油すると、走行距離が減って燃費は悪くなってしまいます!

もし記事で特定の目的地を扱っていないなら(旅行のトピックなど)、必要に応じて、または冒頭で単位系を指定するときにメートル法を採用し、アメリカ式か帝国法の換算値を添えます。(たとえば「アメリカの空港でセキュリティチェックを受けるとき、液体またはジェルは3 oz以下なら通過できます」と現地の単位系で書きます。)

換算値を書き足す

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旅行者が慣れた単位系に換算してあると、度量衡がわかりやすくなります。そこでメートル法(SI)とアメリカ式の両方に変換してください。

現地でメートル法が一般的なら、括弧内にアメリカ標準の換算値を入力します。 反対にアメリカ標準を使う目的地の場合は、括弧内にメートル法の換算値を指定してください。 現地の単位が何らかの理由でメートル法でもアメリカ法でもない場合は、ひと組のカッコ内に2種類の換算値を記入します。つまり、1番目にメートル法の換算値、〈半角カンマ+半角スペース〉、2番目にアメリカ法の換算値を書きます。

複数の換算法を不必要に使わないでください。換算はあくまでも元の数値と同じ有効桁数にします(科学者ではなく旅行者が読むのですから)。

いちばん楽な方法は、テンプレートを書いて自動変換することです。たとえば、より一般的な{{convert}}テンプレートがありますし、{{km}}や{{mi}}も使えます。例えば距離をマイルからkmに換算するなら、{{mi|2}} または{{convert|2|mi|km}}と記述すると、結果は2 miles (3.2 km)となります(逆も同様で{{convert|3.2|km|mi}}は3.2 kilometres (2.0 mi)を出力)。 有効桁数を減らすには、sigfigパラメーターを使用してください。キロメートルからマイルへの換算なら、{{convert|5|km|mi|sigfig=1}}と記述すると、5 kilometres (3 mi)を返します。

場合によっては、自動変換に頼るより別の単位系を使った方が良い場合があります。たとえばPudongの記事に「400m超のビル4棟、すなわち高さ1/4マイル」と示す方が、「高さ400 m(1320 ft)超のビル4棟」よりも、明確だしわかりやすいです。

数値によっては、変換可能な単位がない場合もあり、比較すると明確になるかどうか検討してください。たとえば英語版のen:Fujianの記事では、人口は「3700万人で中国の州としては小さいほうですが(23州の17番目)、カナダやポーランドの全人口、あるいはカリフォルニア州とほぼ同じ」と示してあります。

迷子の単位を作らない

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温度と電流・電圧の単位を除くと、関連する単位同士の間に半角スペースを挟んで区切る方法がやや便利と考えていますが、例外もあります。

  • 異なる記法への書き換えはあまりお勧めしません (暇で暇で困っているなら仕方ないかもしれませんね)
  • もし対照する単位換算が行をまたぐ場合は、ばらばらになって「迷子になる」のを防ぐ書き方をしてください。単位換算のペアの間は通常の半角スペースではなく、ペアを切り離せない特殊な半角スペース「 」で区切ります。例=4500 km」と記述すると、表示は 4500 km になります。またテンプレートの nowrap(英語) も同じ効果があります。例={{nowrap|4500 km}}

数字のケタ区切り

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ウィキボヤージュの日本語版では、ケタ数が多いと数字を把握しやすいように、4ケタごとに「万、億、兆」を挟みます。3ケタずつ区切る場合には、前述と同様の理由から、半角ピリオド「.」ではなく半角「,」を使います。つまり1万 が理想的で、10,000 も使え10.000 は使いません。 <1-- 英語版のウィキボヤージュでは、小数点の区切りは半角ピリオド「.」を使うものとし、他言語が採用する区切りのカンマ「,」は使いません。つまり10.75, が正しく10,75 とはなりません。-->

分数

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メートル法を除外して、数字を分数で記しても構いません。時間、寸法、帝国法/アメリカ式の換算などで使えますが、メートル法では使えません。分数は読み取るのにコツがあり、ごく一般的な½、¼、¾を採用し、その他は小数点を使って表します。

  • 1½ 時間、2¼ マイル。
  • 1時間20分、3.5 km、1 ft 8 in(使えない記法は1⅓ hr、3½ km、1⅔ feet)

サンプル集

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最善の方法として以下のサンプル集をご参照ください。

  • ロサンゼルス(英語)ニューヨーク(英語)の距離は、4,500 km(2,800 mi)である。
  • パリ(英語)(英語)の距離は、815 km(506 mi)です。
  • パイクスピークは標高4,301 m(14,110 ft)である。
  • 富士山(英語)は標高3,776 m(12,388 ft)である。
  • デスバレー(英語)の気温はしばしば43°C(110°F)に達する。
  • イカリュート(英語)では冬の最低気温はマイナス50°C(-58°F)に達する。零下50°Cも認められます。
  • ここから北へ5 km(3 mi)のところに国立公園がある。南へ5 km行くと湖に着く。←同じ数字なので2回目は丸カッコのマイル換算を省略。

しかしながら、単位の略称を使わなくても旅行者にしっかり内容が伝わる書き方も考慮してみてください。

  • キャンベラ(英語)では冬の気温は零下まで下がることもなく、雪も滅多に降らない。
  • 湖までは徒歩でおよそ30分かかり、階段を30段ほど上ってください。

面積

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箇条書き listings では常に略号を使い、単位の後ろに半角ピリオド(.)を付けません。また単位の略号に複数形はないので、末尾に半角「s」を足しません。以下の単位の略号は常に小文字のみで記し、1文字目は大文字にしません。

  • 平方メートル =
  • 平方キロメートル = km²
  • ヘクタール = ha
  • 平方フィート = ft²
  • 平方ヤード = yd²
  • 平方マイル = mi²
  • アール、エーカー = a

サンプル集

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時間、期間

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英語版の記法を紹介します。箇条書きでは必ず略号を使い – 表の「行や列」の名称欄は例外とします。単位の後ろに半角ピリオド(.)を付けません。また単位の略号に複数形はないので、末尾に半角「s」を足しません。1文字目は大文字にしません。

  • 年 year = yr (略記法でほとんど使いません)
  • 週 week = wk (略記法でほとんど使いません)
  • 時間 hour = hr
  • 分 minute = min
  • 秒 second= s or sec

電流、電圧

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  • 交流電流 = AC
  • 直流電流 = DC
  • アンペア(電力) = A
  • ボルト(電圧) = V
  • 1秒単位の周波数 = Hz

長さ、距離

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箇条書き listings では常に略号を使います。単位の後ろに半角ピリオド(.)を付けません。また単位の略号に複数形はないので、末尾に半角「s」を足しません。以下の単位の略号は常に小文字のみで記し、1文字目は大文字にしません。

  • キロメートル = km
  • メートル = m
  • センチメートル = cm
  • ミリメートル = mm
  • マイル = mi
  • ヤード = yd
  • フィート = ft
  • インチ = in

フィートやインチの略号(「'」や「"」)は使いません。読者によっては読み取れないからです。

海里 nautical miles は省略せず、「浬」は普及していないのと、「nm」は他の単位略号と重複するからです(例=メートル法のナノメートル。)

サンプル集

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  • 「トレイルは全長 8 km (5.0 mi) 」、「全長 8-kilometre (5.0 mi) のトレイル」と書きます。
    • "the trail is {{km|8}} long" and "it's an {{km|8|adj}} trail"
  • {{foot|2}} または {{feet|2}} または {{ft|2}}画面表示は : テンプレート:Foot
  • {{yard|2}} または {{yards|2}} または {{yd|2}}画面表示は テンプレート:Yard
  • {{meter|2}} または {{m|2}}画面表示は : 2 m (6.6 ft)
  • {{inch|2}} または {{in|2}画面表示は : テンプレート:Inch
  • {{millimeter|2}} または {{mm|2}}画面表示は : 2 mm (0.079 in)
  • {{mile|2}} または {{mi|2}画面表示は : テンプレート:Mile
  • {{kilometer|2}} または {{km|2}}画面表示は : 2 km (1.2 mi)
  • {{mile|10-12}} または {{mi|10-12}画面表示は : テンプレート:Mile
  • {{kilometer|10-12}} または {{km|10-12}}画面表示は : 10–12 km (6.2–7.5 mi)
  • {{km|2|adj}画面表示は : 2-kilometre (1.2 mi)
  • {{mi|5|adj}画面表示は : テンプレート:Mi

速度

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記法は km/h または mph とします。

例=「最新型のボーイング 787 ドリームライナーは高度1万700 m(35,000 ft)で巡航速度マッハ 0.85(913 km/h、567 mph)です。」

サンプル集

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温度、気温

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箇条書き listings では常に略号を使います。

  • 摂氏(セルシアス)Celsius = または摂氏○度(旧来のセンチグレードという呼称は1948年に公式に廃止済み)
  • 華氏(ファーレンハイト)Fahrenheit = または華氏◯度

アメリカの場合、国内の温度表示は華氏が先で2番目に丸カッコ内に摂氏を記します。世界のその他の地域では、摂氏が先で丸カッコ内に華氏を書きます。

If the prolix prose form is not chosen, temperature ranges should be shown in this form: テンプレート:Nowrap to テンプレート:Nowrap (rather than "-3°C - 26°C" or "-3°- 26°C")

温度の記号は、1本の記事内で統一します。「℃」と「度」を混ぜて使いません。

サンプル集

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  • {{Fahrenheit|62}}</{{F|62}}画面表示は : テンプレート:Fahrenheit
  • {{Celsius|2}} または {{C|2}}画面表示は : 2 °C (36 °F)

体積、容積

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箇条書き listings では常に略号を使い、単位の後ろに半角ピリオド(.)を付けません。また単位の略号に複数形はないので、末尾に半角「s」を足しません。単位の後ろに半角ピリオド(.)を付けません。また単位の略号に複数形はないので、末尾に半角「s」を足しません。以下に示す単位の略号は、常に小文字のみで記し、1文字目は大文字にしません(ただし英語版は例外として液体のリットルをLで表示。)

個体の体積

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  • 立方メートル =
  • 立方センチ = cm³ または ml も同じ意味
  • 立方フィート = ft³
  • 立方ヤード = yd³

液体の体積

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  • リットル・リッター = l
  • ミリリットル = ml
  • ヘクトリットル = hL→日本ではあまり使わない単位。ただし古い記法の「竡」は使いません。

(※=英語版ウィキボヤージュでは半角数字の1 とリットル記号の l(半角エル)が紛らわしいので、大文字のLを使って液体の体積を示す決まりです。)

  • パイント = pt
  • クオート = qt
  • ガロン = gal

重量/体積

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箇条書き listings では常に略号で書きます。単位の後ろに半角ピリオド(.)を付けません。また単位の略号に複数形はないので、末尾に半角「s」を足しません。以下に示す単位の略号は、常に小文字のみで記し、1文字目は大文字にしません。

  • メートルトン / tonne (1000 kg) = t
  • キログラム = kg
  • グラム = g
  • ミリグラム = mg
  • ハンドレッドウェイト [100 lb (アメリカ式) / 112 lb (イギリス式)] = cwt→重量の単位
  • ショートトン (アメリカ式2000 lb) / ロングトン (イギリス式2240 lb) = ton
  • パウンド = lb
  • オンス = oz

サンプル集

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