Wikivoyage:ウィキボヤージュがGFDLを使用しない理由
オープンコンテンツのウィキサイトのいくつかはGNU Free Documentation License(GFDL)をライセンスとして使用しています。しかしこのライセンスの使用は私達の目標を達成できないため、ウィキボヤージュでは代わりに別のライセンスを選択しました。このページではその理由を説明します。
GFDLは、ソフトウェアマニュアル、教科書、その他の大規模なリファレンスなどのフリーコンテンツ版の作成を支援するために開発されました。GFDLの下で文書とともに配布する必要があるものについては、いくつかの厳しい要件があります。たとえば、100部を超えるコピーを配布する場合は、GFDLのコピー、変更ログ、および「透過的」(つまりソース)バージョンを含める必要があります。
これらの要件は、大規模な文書では実際のところそれほど面倒ではありません。しかし、ウィキボヤージュでは、各記事をそれぞれ再配布できるようにしたいのです。ウィキボヤージュの記事は、1〜2ページの印刷物程度に小さくすることができます。このような小さなドキュメントにおいて、ウィキ文書でいっぱいのフロッピーディスクまたはCDに加え、さらに10ページの法律用語の文書を渡すように人々に要求することはありえないことです。
ウィキボヤージュの記事をコピーした印刷物の山を配布する小さな「出版社」を考えてみてください。
- 地元の観光案内所
- ホテルやゲストハウス
- 親切な旅行者
- 教師
- 交換留学生プログラム
- 結婚式やイベントのプランナー
これらの人々にソフトウェア文書や教科書向けの制限を課すことは、私たちのライセンスを無視するか、あるいは単に私たちの記事を使わないことを意味します。
このウィキで共同作業できるように私たちはコンテンツをフリーにしていますが、それと同時に、人々に見てもらい使ってもらいたいのです。それらの人々がそもそも情報を受け取れないのなら、私たちは旅行者に役立つ情報を提供することはできません。
軽量な代わりのライセンス
編集私たちが選択したライセンス、クリエイティブコモンズCreativeCommons Attribution-ShareAlike 3.0は、はるかに簡単で軽量です。このライセンス(CC BY-SA)を使用することで、小規模な発行者に過度の負担をかけることなく、ウィキボヤージュ・コンテンツのコピーレフト保護を実現するという目標を達成できると考えています。含める必要があるのは、著作権表示、作者の帰属表示、およびライセンスのURLだけです。これらは記事の最後の短い段落でできます。
デュアルライセンス
編集過去に、GFDLとCC BY-SAが相互に互換性を持つようになる前に、一部のウィキボヤージュはCC BY-SAとGFDLのデュアルライセンスを選択していました。ただし、これらのライセンスが相互に互換性を持つように更新されたため、デュアルライセンスはもはや重要ではなくなりました。