世界遺産(せかいいさん、英語:World Heritage Site)は、ユネスコ(国連教育科学文化機関、英語:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)の、ユネスコ総会にて決められた世界遺産リストに登録されている場所です。ユネスコは文化または自然などの人類共通の遺産にとって極めて重要な場所をリスト化して保存することを目的としています。文化遺産と自然遺産その2つを合わせた複合遺産があります。その国や地域に行ったら、是非行ってみてください。
他にも関連するユネスコによるプロジェクトがいくつかあります。
- 無形文化遺産(英語) - 音楽や料理の伝統など、直接的には触れることはできないものを保護するプロジェクト。
- 創造都市ネットワーク(英語) - 都市全体の文化的貢献を表彰するプロジェクト。
- 世界ジオパーク(英語) - 地質学的に興味深い公園を保護するプロジェクト。
- 生物圏保護区(英語)
また、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を保護するラムサール条約(英語)など、他の組織によって運営されている遺産を保護するためのものもあります。
文化遺産については文化の魅力も参考になるかもしれません。
ウィキボヤージュの世界遺産に関する記述を拡充しようと思ったら、まずはプロジェクト:世界遺産をご一読ください
- 凡例
- 文化遺産
- 自然遺産
- 複合遺産
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アジア 編集
日本 編集
- 1 法隆寺地域の仏教建造物。
- 2 姫路城。
- 3 古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市) (古都京都の文化財)。
- 4 白川郷・五箇山の合掌造り集落。
- 5 原爆ドーム。
- 6 厳島神社。
- 7 古都奈良の文化財。
- 8 日光の社寺。
- 9 琉球王国のグスク及び関連遺産群。
- 10 紀伊山地の霊場と参詣道。
- 11 石見銀山遺跡とその文化的景観。
- 12 平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群。
- 13 富士山-信仰の対象と芸術の源泉。
- 14 富岡製糸場と絹産業遺産群。
- 15 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業。
- 16 ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-。 「ドイツ・アルゼンチン・ベルギー・フランス・インド・スイスを併せた7ヶ国で共有」
- 17 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群。
- 18 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産。
- 19 百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-。
- 20 北海道・北東北の縄文遺跡群。
- 1 屋久島。
- 2 白神山地。
- 3 知床。
- 4 小笠原諸島。
- 5 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島。
アフガニスタン 編集
バーレーン 編集
バングラデシュ 編集
カンボジア 編集
- 26 アンコール。
- 27 プレアヴィヒア寺院。
- 28 サンボー・プレイ・クックの寺院地区: 古代イーシャーナプラの考古遺跡。
- 29 コー・ケー: 古代リンガプラもしくはチョック・ガルギャーの考古遺跡。
中国 編集
インド 編集
イラン 編集
イラク 編集
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エルサレム 編集
ヨルダン 編集
カザフスタン 編集
キルギス 編集
ラオス 編集
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ロシア 編集
サウジアラビア 編集
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スリランカ 編集
シリア 編集
タジキスタン 編集
タイ 編集
トルコ 編集
トルクメニスタン 編集
アラブ首長国連邦 編集
ウズベキスタン 編集
ベトナム 編集
- 34 フエの建造物群。
- 35 古都ホイアン。
- 36 ミーソン聖域。
- 37 ハノイのタンロン皇城の中心区域。
- 38 胡朝の城塞。
- 8 ハロン湾。
- 9 フォンニャ=ケバン国立公園。
- 1 チャンアンの景観関連遺産。
イエメン 編集
ヨーロッパ 編集
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スロベニア 編集
セルビア 編集
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ノルウェー 編集
バチカン市国 編集
ハンガリー 編集
フィンランド 編集
フランス 編集
- 40 モン・サン=ミシェル (Mont Saint-Michel)。
- 41 シャルトル大聖堂 (Cathédrale Notre-Dame de Chartres)。
- 42 ヴェルサイユ宮殿 (Palais de Versailles)。
- 43 ヴェズレーの教会と丘。
- 44 ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群。
- 45 フォンテーヌブロー宮殿 (Château de Fontainebleau)。
- 46 アミアン大聖堂 (Cathédrale Notre-Dame d'Amiens)。
- 47 オランジュのローマ劇場とその周辺及び「凱旋門」。
- 48 アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群、 アルル。
- 49 フォントネーのシトー会修道院 (Abbaye de Fontenay)。
- サラン=レ=バンの大製塩所からアル=ケ=スナンの王立製塩所までの煎熬塩の生産。
- 50 ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場。
- 51 サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会。
- 52 ポン・デュ・ガール、 ガール県。
- 53 ストラスブールのグラン・ディル (Grande Île)。
- パリのセーヌ河岸
- ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿。
- 55 ブールジュ大聖堂 (Cathédrale de Bourges)。
- アヴィニョン歴史地区 (Centre historique d'Avignon : Palais des papes, ensemble épiscopal et Pont d'Avignon)。
- 56 ミディ運河 (Canal du Midi)。
- 57 リヨン歴史地区 (Site historique de Lyon)。
- 58 歴史的城塞都市カルカソンヌ (Ville fortifiée historique de Carcassonne)。
- 59 フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 (Chemins de Saint-Jacques-de-Compostelle en France)。
- 60 ベルギーとフランスの鐘楼群 (Beffrois de Belgique et de France)。
- 61 サン=テミリオン地域 (Juridiction de Saint-Émilion)。
- 62 シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷 (Val de Loire entre Sully-sur-Loire et Chalonnes)。
- 63 中世市場都市プロヴァン (Provins, ville de foire médiévale)。
- 64 オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル (Le Havre, la ville reconstruite par Auguste Perret)。
- 65 月の港ボルドー (Bordeaux, Port de la Lune)。
- 66 ヴォーバンの防衛施設群 (Fortifications de Vauban)。
- 67 アルビの司教都市 (Cité épiscopale d'Albi)。
- 68 コースとセヴェンヌの地中海農牧業の文化的景観 (Les Causses et les Cévennes, paysage culturel de l’agro-pastoralisme méditerranéen)。
- 69 アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群 (Sites palafittiques préhistoriques autour des Alpes)。
- ノール=パ・ド・カレーの炭田地帯。
- 70 ショーヴェ洞窟 (Grotte ornée du Pont d’Arc, dite grotte Chauvet-Pont d’Arc, Ardèche)。
- 71 ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ (Les Climats du vignoble de Bourgogne)。
- 72 シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ。
- ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-。
- 73 タプタプアテア (Taputapuātea)。
- 74 ヨーロッパの大温泉保養都市群 (Les grandes villes d’eaux d’Europe)。
- 75 コルドゥアン灯台。
- 76 リヴィエラの冬季行楽都市ニース (英語:Nice, Winter Resort Town of the Riviera)。
ブルガリア 編集
ベラルーシ 編集
ベルギー 編集
ボスニア・ヘルツェゴビナ 編集
ポーランド 編集
ポルトガル 編集
マルタ 編集
モルドバ 編集
モンテネグロ 編集
ラトビア 編集
リトアニア 編集
ルーマニア 編集
ルクセンブルク 編集
ロシア 編集
北アメリカ 編集
アメリカ合衆国 編集
アンティグア・バーブーダ 編集
エルサルバドル 編集
カナダ 編集
キューバ 編集
グアテマラ 編集
コスタリカ 編集
ジャマイカ 編集
セントクリストファー・ネイビス 編集
セントルシア 編集
ドミニカ国 編集
ドミニカ共和国 編集
ニカラグア 編集
ハイチ 編集
パナマ 編集
バルバドス 編集
ベリーズ 編集
ホンジュラス 編集
メキシコ 編集
南アメリカ 編集
アルゼンチン 編集
- ロス・グラシアレス国立公園。
- グアラニーのイエズス会伝道所群 : サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレート、サンタ・マリア・マジョール(以上アルゼンチン)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス遺跡(ブラジル)。
- 79 イグアス国立公園。
- リオ・ピントゥラスのクエバ・デ・ラス・マノス。
- バルデス半島。
- イスキグアラスト/タランパヤ自然公園群。
- コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群。
- ケブラーダ・デ・ウマワーカ。
- アンデスの道路網カパック・ニャン。
- ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-。
- ロス・アレルセス国立公園。
ウルグアイ 編集
エクアドル 編集
コロンビア 編集
- カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群。
- ロス・カティオス国立公園。
- サンタ・クルス・デ・モンポスの歴史地区。
- ティエラデントロの国立遺跡公園。
- サン・アグスティン遺跡公園。
- マルペロ動植物保護区。
- コロンビアのコーヒー産地の文化的景観。
- アンデスの道路網カパック・ニャン。
- チリビケテ国立公園 - 「ジャガーのマロカ」。
スリナム 編集
チリ 編集
- ラパ・ヌイ国立公園。
- チロエの教会群。
- バルパライソの海港都市の歴史的街並み。
- ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群。
- スウェルの鉱山都市。
- アンデスの道路網カパック・ニャン。
- アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法。
パラグアイ 編集
ブラジル 編集
- オウロ・プレット歴史地区。
- オリンダ歴史地区。
- グアラニーのイエズス会伝道所群 : サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレート、サンタ・マリア・マジョール(以上アルゼンチン)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス遺跡(ブラジル)。
- サルヴァドール・デ・バーイア歴史地区。
- ボン・ジェズス・ド・コンゴーニャスの聖所。
- イグアス国立公園。
- ブラジリア。
- セラ・ダ・カピバラ国立公園。
- サン・ルイス歴史地区。
- ディアマンティーナ歴史地区。
- コスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群。
- 大西洋岸森林南東部の保護区群。
- 中央アマゾン保全地域群。
- パンタナル自然保全地域。
- ゴイアス歴史地区。
- ブラジルの大西洋上の島々:フェルナンド・デ・ノローニャ諸島とロカス環礁の保護区群。
- セラード保護地域:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園。
- サン・クリストヴァンの町のサン・フランシスコ広場。
- リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群。
- パンプーリャの近代建築群。
- ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡。
- パラチーとイーリャ・グランジの文化と生物多様性。
- ロバート・ブール・マルクス記念遺産。
ベネズエラ・ボリバル 編集
ペルー 編集
- クスコ市街。
- 2 マチュ・ピチュの歴史保護区。
- チャビンの考古遺跡。
- ワスカラン国立公園。
- チャン・チャン遺跡地帯。
- マヌー国立公園。
- リマ歴史地区。
- リオ・アビセオ国立公園。
- ナスカとパルパの地上絵。
- アレキパ市の歴史地区。
- 神聖都市カラル=スーペ。
- アンデスの道路網カパック・ニャン。
- チャンキーヨの天文考古学遺産群。
ボリビア 編集
- ポトシ市街。
- チキトスのイエズス会伝道所群。
- 古都スクレ。
- サマイパタの砦。
- ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地。
- ノエル・ケンプ・メルカード国立公園。
- アンデスの道路網カパック・ニャン。
アフリカ 編集
アルジェリア 編集
アンゴラ 編集
- 86 ンバンザ=コンゴ、旧コンゴ王国の首都跡。
ベナン 編集
ボツワナ 編集
マダガスカル 編集
モーリタニア 編集
モロッコ 編集
- 91 フェス旧市街。
- 92 マラケシュ旧市街。
- 93 アイット=ベン=ハドゥの集落。
- 94 古都メクネス。
- 95 ヴォルビリスの古代遺跡。
- 96 テトゥアン(旧名ティタウィン)旧市街。
- 97 エッサウィラ(旧名モガドール)のメディナ。
- 98 マサガン(アル・ジャディーダ)のポルトガル都市。
- 99 近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト。
モザンビーク 編集
- 99 モザンビーク島。
オセアニア 編集
オーストラリア 編集
キリバス 編集
ソロモン諸島 編集
ニュージーランド 編集
バヌアツ 編集
パプアニューギニア 編集
パラオ 編集
フィジー 編集
マーシャル諸島 編集
ミクロネシア 編集
南極 編集
一覧から抹消された遺産 編集
指定を解除して一覧から抹消する手順は、政治的であり、な取り組みは長期にわたります。ユネスコの世界遺産登録が存続していることだけを根拠に、指定対象の遺跡(または特筆するべき遺産)がまだ元の通りに存在する証拠とみなすべきではありません。毎年、絶滅危惧遺産の一覧を更新する世界遺産委員会は、これを政治的なツールとして各国に特定の保護措置を講じるよう促したり、世界遺産を危険にさらすと思われる特定の行動を控えるよう圧力をかけています。(ウィキペディアの危機にある世界遺産の一覧をご参照ください)。
交戦地帯(英語)に所在するイラクのハトラ (英語版) 、シリアのパルミラ (英語版) などは、2017年時点でも引き続きユネスコ世界遺産(および危機にある世界遺産)に登録されたままでありながら、歴史的価値のある遺跡本体は戦火をかわす交戦者(英語)の手でほとんど跡形もなくなってしまいました。それとは反対に台湾(英語)は適格な候補地が11件あるというのに、政治的な理由からユネスコの世界遺産の承認を1件も受けられず、登録遺産は全くありません。
ユネスコの登録が現地に取り返しのつかない損害を与えた案件もあります。作家でジャーナリストのマルコ・デラーモ(イタリア)は「ユネスコサイド」(UNESCO-cide)※1を造語し、その意味するところは、小さな漁村や歴史的コミュニティを掲載した一覧を作って開発業者から建物を守ろうとしたところで、持続不可能な旅行者を流入させるというパターンを作るだけだとしています。ジェントリフィケーション※2(「地域活性化」)と称して商業化が高度に加えられると家賃が高騰し、昔から暮らしていた住民とその生業(漁業)はコミュニティ外に押し流されて、空き家になった既存の建物は旅行者対象の宿泊施設や安っぽい土産物店として再利用されがちです。ユネスコは持続可能な旅行(英語)などという耳障りの良い美辞を並べるけれども、自分たちという組織が小規模で脆弱なコミュニティにどれほどの影響を与えるのか、過小評価する傾向があります。一見するとそれとは真逆のようでいて、ユネスコ世界遺産の一部を「危険にさらされている」と別の一覧に載せる行為は単なる政治的な措置であり、そもそも当該の遺跡を抱えた地方自治体には、遺産を破壊したり深刻な危険にさらす行為または不行為をすることすら難しいと考えられます。あるいはまた、アメリカ合衆国とイスラエルは国際連合によるパレスチナの承認に抗議してユネスコを脱退しており、一覧への新たな登録その他を提案する資格を備えてはいません。(※:1=UNESCO-cide、UNESCO+人を殺す人または物質。2=ジェントリフィケーション、ここでは「コミュニティの追放」の意味。)
ユネスコ会議において指定地の世界遺産登録を取り消すため、世界遺産委員の票の過半数が投じられた事案があり、合計3回発生しました。
以下に、かつて世界遺産に登録された後に、一覧から抹消された遺産をまとめました。
抹消遺産の正式名称 | 所在地 | 分類 | 年 | 抹消の理由 |
---|---|---|---|---|
アラビアオリックスの保護区 | オマーン | 自然 | 1994 - 2007 | 保護区はその面積の90%を喪失したため。 |
ドレスデン(英語)近辺のエルベ渓谷 | ドイツ | 文化 | 2004 - 2009 | ヴァルトシュロッシェン道路橋が谷に架橋されたため。 |
リバプール(英語) – 海事の商業都市 | イギリス | 文化 | 2004-2021 | 水辺に大きな建物が新しく建設されたため。 |
外部リンク 編集