ブリティッシュコロンビア州(英語:British Columbia)は、太平洋とロッキー山脈にはさまれたカナダ最西端の州です。海岸沿いにも内陸部にも圧巻の眺めが広がっており、アウトドア、特にアルペンスキーやワイルドな長距離ハイキングを楽しむことができます。
この州は約100万平方キロメートルの面積を誇り、これはアラスカ以外のアメリカのどの州よりも大きく、ブリテン島の4倍にあたる、非常に広大な面積です。この土地の中にロッキー山脈、コロンビア山脈(セルカーク山脈、パーセル山脈)、太平洋海岸山脈などのいくつかの山脈が州を南北に分断しています。こういった自然にとんだ形状故、人口は、イギリスの10分の1、隣のワシントン州と比べても3分の2の、500万人となっています。この州のほとんどの住民が、山脈の間にある、或いは海岸沿いの開けた場所にある大都市に住んでいます。
州内でも、山脈を乞えれば全く違った文化が花開いています。例えば、日本でも名高い港湾都市バンクーバーは、ハリウッドスターや中国の億万長者の遊び場になっています。しかし、1つ山脈を超えるだけで、そこにはウィリアムズ・レイクやチルコチン高原などカウボーイの世界が広がっており、カナダで最も暖かいオカナガン地方には果樹園があり、ワイナリーを訪れることができます。州全体に目を向けても、先住民族であるファースト・ネーションは多種多様です。
都市
編集- 1 バンクーバー – 鉄骨とガラスのマンション群に自然が共生している近代都市で、世界で最も済みやすい街の一つにあげられる場所でもあります。
- 2 ビクトリア 不明なパラメータ:「link」 – バンクーバー島南端の州都です。
- 3 カムループス – カナダのトーナメントキャピトルの街
- 4 ケロウナ – ブリティッシュコロンビア最大の都市
- 5 ネルソン 不明なパラメータ:「link」 – 観光・文化・活動の三拍子そろったクートニーの女王都市
- 6 ペンティクトン – オカナガン湖を中心とした夏の人気スポット
- 7 プリンス・ジョージ – ブリティッシュコロンビア州北部における最大都市で、当州で最も林業の活発な街です。
- 8 プリンスルパート – カナダで最も雨の多い街は、北海岸の中心地でもあります。
- 9 ウィスラー – 夏と冬のアウトドアの最盛地で、2010年冬季オリンピックの数々のイベントで盛況した場所でもあります。
知る
編集- 水
日本と比べると水道から出る水の量は少なく、少し物足りなく感じるかもしれません。カナダの特に西部は、水不足の傾向が強く、利用できる水には制限がある場合が多いです。飲み水は、日本と比べるとやや硬水に近い部分もありますが、バンクーバーでは日本よりも軟らかい水の部分もあり、多くの人が問題なく飲むことができるでしょう。また、海外では水道水は飲んではいけないという印象が強いですが、カナダでは水道水も安全性が高いです。場所によってはプラスチックごみ削減などの目的で水道水を飲むことを推奨している家もあります。とはいえ、日本とは成分が異なり、稀に特定の成分が多い場合もあるため、ペットボトルやウォーターサーバーを利用すると確実です。
話す
編集カナダは公にはフランス語と英語の国家ですが、この州でフランス語話者に出会うことは稀でしょう。実際、州では中国語や広東語、パンジャーブ語の方がよほど多いのです。連邦政府の事務所では英語とフランス語でサービスが提供されています。州や地方公共団体の行政は英語のみでの提供です。バンクーバーやビクトリアの一部の企業は多くの言語—特にアジアの言語での提供が多いです。一部銀行では、窓口に対応言語を書いているところがあります。州政府の出版物は中国語やパンジャーブ語でも入手することができるが、人の分布によっては州・市のサービスが北京語、広東語、パンジャーブ語でうけられることがあります。
カナダ全土から人々がブリティッシュコロンビアに移住してきたため、ほとんどの市民はカナダ訛りで英語を話しますが、地方ではさらになまることがあります。かつて19世紀後半から20世紀前半にかけてイギリス・フランス・先住民族の交易の架け橋となっていたチヌーク・ジャーゴン(Wikipedia)は一般的で、ブリティッシュコロンビアの公用語になりかけるほどでした。現在ではこの通商用語は用いられていませんが、農村部ではこの言葉の単語が俗語として根付いています。