テンプレートの解説

記事内で、ありとあらゆる目的地—都市から駅や観光地、さらにはホテルまで―を紹介するために使用されます。

注意

ウィキデータが登録されていてそこから情報を取得できる場合、実質的には場所の名前すら書く必要はありません。ただし、編集時に記事のソースを読みやすくするために、名前は設定されているべきです。修飾子IDだけが書かれている場合、どのvCardが何を指しているのか掴みずらいからです。

使用方法

vCardはブロック要素です。そのため、文章の中で使用されるべきではありません。独立した段落として、特に箇条書きの要素として使用してください。例外的にインライン表示をしたい場合は show パラメータで指定できます。あるいは{{Marker}} テンプレートも使用できます。

vCardをコメントアウトしたり、<nowiki>で囲んだりしないでください。Listing Editorが正しく動かなくなる場合があります。

コピー&ペースト用:{{VCard | name=a_name | type=a_type | subtype=a_subtype | alt=alt_name | comment=a_comment | address=an_adress | directions=directions | wikidata=an_object | url=a_url | ... }}

全てのパラメータ用:{{vCard | type= | name= | name-local= | name-latin= | name-map= | alt= | comment= | address= | address-local= | directions= | directions-local= | lat= | long= | zoom= | wikidata = | auto = | commons= | url= | show= | group= | map-group= | image= | phone= | tollfree= | mobile = | fax= | email= | hours= | checkin= | checkout= | payment= | price= | lastedit = | before = | styles= | subtype= | description = }}

パラメータ

必須のパラメータ
  • name:場所の名前。名前には印刷可能な文字のみを含めることができ、"、制御文字、テンプレート、HTMLタグは使用できません。印刷用引用符などは使用可能です。記事へのリンクは[[name1|name2]]の形式のみに対応していて、リンク名はフルネームでなければなりません。前後の文字は切り取られます。名前のマークアップにはstylesパラメータを使用できます。アスタリスクによるテキスト装飾はできません。
  • type:施設の種類。例えば博物館(museum)やカフェ(cafe)などがあります。
    種類はマーカーの色を決定します。また、種類の指定には半角スペースを含めることができます。大文字と小文字の区別はありません。加えて、演算時間を節約するために、ウィキデータが利用可能な場合でも種類を指定してください。
    指定する際はアルファベットでの英語名を指定する必要があります。モジュール:Marker utilities/Typesにここで使用できるパラメータの一覧があります。いくつかの種類は別名も利用可能です―例えばbusは、bus stopでも動作します。
    種類は、カンマで区切ることで複数指定することも可能です。ただし色を種類として指定することはできないよう、設定されています(設定の変更はサイト全体に影響を及ぼすため事前に合意形成してください)。色を決めるのは最初に指定した種類です。
    例:
    • type = observatory
    • type = restaurant, bar, cafe
任意のパラメータ
  • subtype:追加情報。施設のより詳しい情報を追加したい時に使用します。モジュール:VCard/Subtypesに、使用できる追加情報の引数の一覧があります。大文字と小文字は区別されません。
  • name-local:現地名。現地語での場所の名前です。nameと同じく"、制御文字、テンプレート、HTMLタグは使用できません。
  • name-latin:ラテン文字名。ラテン文字表記での場所の名前です。
  • name-map:地図上の名前。地図上で表示する際に表示される場所の名前です。nameと同じく"、制御文字、テンプレート、HTMLタグは使用できません。印刷用引用符などは使用可能です。ここで指定された名前は本文中には表示されませんが、拒否された名前の形式で保存されます。
  • alt:別名。アスタリスクは使用不可です。このパラメータには、他言語での名前を指定しないでください。代わりにname-localパラメータが使用できます。
  • comment:名前についての注記。
  • address:住所。場所の住所を指定してください。
  • address-local:現地語の住所。現地語での住所表記になります。
  • directions:道順。この場所への道順。
  • directions-local:現地語の道順。現地語で説明したこの場所への道順。
  • lat:緯度。有効範囲:-90.0~90.0。演算時間を節約してページを速く表示するためには、座標を度分秒形式ではなく10進法で書いてください。
  • long:経度。有効範囲:-180.0~180.0。演算時間を節約してページを速く表示するためには、座標を度分秒形式ではなく10進法で書いてください。
  • zoom:縮尺。マーカーをクリックした際に表示される地図の縮尺です。既定:17;有効範囲:0~19。0を指定すると地球が丸々表示され、19を指定すると建物がいくつか表示される程度です。
  • wikidata:ウィキデータ。この場所のウィキデータIDを指定すると、他の情報をウィキデータから自動で取得します。
  • auto:自動取得。yyesならウィキデータから他の情報を自動で取得し、nnoならウィキデータから情報の自動取得はありません。
  • url:外部リンク。この場所の公式サイトへのリンクを指定してください。SNSのアカウントへのリンクをここに記入してはいけません。
  • show:表示。表示する情報を指定できます。文章中でマーカーを表示したい場合、inlineを使用してください。使用可能な値は次の通りです:
    • poi:POIのみ表示(既定値)
    • all:すべて表示
    • coord:座標のみ表示
    • none:何も表示しない
    • inline:インライン表示
    • noairport
    • noperiod:説明につく句点を省略
    • nositelinks:ウィキメディアサイトへのリンクを非表示
    • nosocialmedia:SNSへのリンクを非表示
    • outdent:インデントしない
    • symbol:マーカーの数字の代わりにアイコンを表示
    • wikilink
  • group:通常はtypeから自動で決まるマーカーのグループを手動で指定します。例えばseedobuyなどで、bluegoldなどの色を指定するものも存在します。
  • map-group:所属レイヤー。既定では、マーカーはグループ名のレイヤーに追加されますが、この引数を指定することでそれを上書きします。これらのレイヤー名はアルファベットと半角数字の 0-9 で構成されなければなりません。
    このパラメータは一般的に、記事の中で複数のvCardが使われている場合にのみ登場し、{{Marker}}{{vCard}}を複数の地図に分けて表示したい場合に使用されます。そのため、{{vCard}} テンプレートはmap-groupパラメータのみをサポートしています。マーカーの色はtypegroupパラメータで指定してください。groupパラメータとmap-groupパラメータは全く異なることに注意してください。
  • image:画像。地図上のピンをクリックした際に表示される画像です。
  • phone:電話番号。この場所の電話番号を指定します。複数指定することも可能です。書き方など詳細についてはテンプレート:Phoneを参照してください。
  • tollfree:フリーダイヤル。この場所のフリーダイヤルがある場合、それを指定します。書き方など詳細についてはテンプレート:Phoneを参照してください。
  • mobile:携帯電話。この場所の連絡先に携帯電話への電話番号がある場合、ここに指定します。書き方など詳細についてはテンプレート:Phoneを参照してください。
  • fax:ファックス。この場所のファックスがある場合、それを指定します。書き方など詳細についてはテンプレート:Phoneを参照してください。
  • email:メール。この場所のメールアドレス。
  • hours:営業時間。この場所の営業時間。
  • checkin:チェックイン。チェックインの時間。
  • checkout:チェックアウト。チェックアウトの時間。
  • payment:支払方法。利用可能な支払方法。
  • price:値段。場所を利用する際にかかる費用です。
  • description:内容。この場所の説明を書きます。改行は使えますが、箇条書きは使うことができません。contentdescriptionの別名で、こちらも使用できます。
  • before:接頭辞。vCardの前につく文字や記号、画像などです。
  • lastedit:最終更新。yyyy-mm-dd 形式での最終更新日を書いてください。指定された日付が3年以上前の場合、その日付の横に情報が古い可能性がある旨の注記が表示され、カテゴリ:VCard:古い情報のカテゴリに入ります。この情報は任意で、時間や価格などの変化する情報がある場合にのみ使用してください。
  • styles:装飾。名前の文字装飾で、CSSの宣言の他にnormalitalickursivstationも指定できます。
実験的パラメータ
  • copy-marker:マーカーのコピーを表示します。値はウィキデータIDか(コピー元のマーカーの)名前です。
  • country:国。ISO 3155コードの国名を書いてください(例:ja)。vCardに国に関する他の情報源がないとき、まれに必要になります。例えば、旅の話題や、ウィキデータに国の情報が保存されていない歴史的地域で使用します。
  • status:カンマで区切られたリストで、アイテム(stub、outline、...、guide、star、class-1、...)または目的地(top-sight)のステータス情報を持ちます。この情報を基にした記号がマーカーの前に表示されます。大文字と小文字の区別はありません。
  • section-from{{vCard}}{{#lst:}} - <section> によってインポートされた場合の、元の記事の名前。インポートされた vCard の情報はソースコードにないため編集できません。

入力 出力
{{vCard | type = museum | subtype = free_wlan, audioguide, accessible_toilet, buy | name = 東京国立博物館 | name-latin=Tokyo National Museum | address = 台東区上野公園13-9 | directions = 上野駅より徒歩すぐ | phone = 050-5541-8600 (利用案内や展示・催し物に関して)、03-3822-1111 (その他) | hours = 月曜運休 | payment = Visa、MasterCard、JCB、AMEX、Diners、DISCOVER、iD、Suica、WAON、銀聯 | price = 平常展:{{JPY|1,000}}(大人)、{{JPY|500}}(大学生) | wikidata = Q653433 }}
1 東京国立博物館  Tokyo National Museum台東区上野公園13-9 上野駅より徒歩すぐ。電話番号:(0)50-5541-8600(0)3-3822-1111  。 追加情報:無料Wi-Fi、お店、音声ガイド、バリアフリーのトイレ。 営業時間:月曜運休。 値段:平常展:¥1,000(大人)、¥500(大学生)。 支払方法:Visa、MasterCard、JCB、AMEX、Diners、DISCOVER、iD、Suica、WAON、銀聯。

vCardへのリンク

vCardへリンクしたい際は、「(記事名)#(vCardの名前)」のように書いてください。vCardにはその名前のアンカーがつけられているため、通常のセクションの様にリンクすればvCardに飛ぶリンクを作ることができます。

イベント

イベントに関するパラメータを、グループがdoになっている場所またはアクティビティに対して追加することができます:

  • frequency:繰り返し。イベントの繰り返しに関する情報です。このパラメータが使用されている場合、日付はスキップされます。
  • date:開始日。yyyy-mm-dd、mm-dd、または dd の形式の日付です。月と年の情報は上書きされる可能性があります。
  • month:開始月。mm 形式かフリー記述です。
  • year:開始年。yyyy 形式です。
  • enddate:終了日。yyyy-mm-dd、mm-dd、または dd の形式の日付です。月と年の情報は上書きされる可能性があります。
  • endmonth:終了月。mm 形式かフリー記述です。
  • endyear:終了年。yyyy 形式です。
  • location:開催場所。イベントの開催場所をカンマで区切ってリストします。ウィキボヤージュの記事があれば、場所はリンクできます。

イベントの期限が切れていれば、vCard にエラーメッセージが表示されます。イベントのデータはListing Editorで編集できません。

入力 出力
{{vCard | type = event | name = メーデー | frequency = 毎年5月1日 | description = イベントが開催されます… }}
メーデー: 毎年5月1日。 イベントが開催されます…
{{vCard | type = event | name = メーデー | date = 2030-05-01 | location = 東京, 大阪市 | description = イベントが開催されます… }}
メーデー: 5月1日 2030東京大阪市。 イベントが開催されます…
{{vCard | type = event | name = メーデー | date = 05-01 | year = 2020 | endyear = 2050 | location = 東京, 大阪市 | description = イベントが開催されます… }}
メーデー: 5月1日 2020から2050まで東京大阪市。 イベントが開催されます…

注意

  • 旅行者に関連するすべての目的地(通常vCardを使用する)は、通常はいつも地理的階層内の記事にあるはずです。旅の話題の記事で作業するときは、可能なら、常に地理的階層の記事に書かれているvCardを参照してください。特殊な場合のみ、旅の話題にvCardを置くことができます。より詳しい情報は、Wikivoyage:どこに書くべきか (英語版にあります。
  • vCardのテンプレート内で改行をしないでください。故障の原因となります。ただしdescriptionまたはcontent内では使用可能です。

種類とグループ

type パラメータには、施設の種類をできるだけ正確に入力してください。これは単なる抽象的なものではいけません。例えば、「泊まる」セクションにある全ての施設の種類を宿泊施設とするのではなく、それぞれホテル、ホステル、またはキャンプ場などにしてください。なお、将来的には情報源を vCard からウィキデータに段階的に乗り換える予定です。そのためには、できるだけ正確なインスタンス(「以下のインスタンス」)が必要です。将来的にはトラベルプランナーとしての機能も考えられています。これには、できるだけ正確な分類も必要です。

種類 type は(規定では)自動で適切なグループ group に分類されます。これにより、機能が似ているがタイプが異なる複数の施設について、地図上での表示は同じ色になります。しかし、時には自動で振り分けられたグループが適さない場合もあるでしょう。 group パラメータを使用すると、種類を変更せずにグループだけ上書きできます。たとえば、スタジアムはスポーツイベントの開催によく使用されるため、自動的に「する」のグループに分類されます。しかし、もしかしたら建築上の特徴が魅力かもしれませんし、遺跡の可能性もあります。そういった場合にその施設のグループを変更します。つまり、今回の例で言えばそのスタジアムは地図上で「観る」のグループに分類され、このグループの色が割り当てられます。

また、地図のレイヤー map-group パラメータは種類とグループを上書きします。通常、vCardはグループ名のレイヤーに自動的に配属され、{{mapframe}}は全てのグループ名のレイヤーを既定で表示します。地図のレイヤー map-group パラメータを使うことにより自由な名前のレイヤーにvCardを登録でき、そしてほとんどの場合{{mapframe}}には表示されなくなります。その代わりに、テンプレート {{mapgroup}} を使用して show バラメータにvCardに指定したレイヤー名を記入することでそのレイヤーに所属するvCardだけが表示されるようになります。ただし、地図のレイヤーを上書きしてもマーカーの色は変更されません。変わらず種類かグループから取得されます。

グループ

グループとその色は以下の通りです。

グループ名Listing Editorでの既定の種類内部グループ名カラーコード
するsportsdo  #808080
その他officeother  #808000
エラーerror  #FF00FF
トラックtrack  #FF00FF
マスクmask  #FF00FF
信仰するchurchreligion  #DAA520
健康を維持するhospitalhealth  #DC143C
地域regionarea  #800000
泊まるhotelsleep  #000080
珊瑚色cosmos  #FFCFCF
眺めるviewpointview  #4169E1
翡翠色mediumaquamarine  #66CDAA
自然landscapenature  #228B22
若草色lime  #BFFF00
菖蒲色plum  #DDA0DD
葡萄色purple  #800080
蜜柑色orange  #FFA500
行くstationgo  #A52A2A
観るmonumentsee  #4682B4
買うshopbuy  #008080
赤色red  #FF0000
都市townpopulated  #0000FF
銀色silver  #C0C0C0
食べるrestauranteat  #D2691E
飲むbardrink  #2F4F4F
黄金色gold  #FFD700

名前が色で終わるものは色分けに用いるグループであり、VCardを一部の部分で別に区分したい場合などに使用します。特に理由がない限り通常のグループを使用してください。

ウィキデータの利用

。ウィキデータで利用可能な他のすべての値を採用。

    • |param= y、yes、y、yesparam パラメータは、可能な場合はウィキデータから取得。auto = y not が設定された場合に採用。
    • |param= n、いいえ、いいえparam パラメータが必須の場合にも、ウィキデータから取得しません。auto = y が設定された場合に採用。

このテンプレートは詳細情報もウィキデータから取得し、その対象は予約ポータルの識別子、空港コード、ソーシャル・ネットワーク(SNS)、ウェブサイトのリンクなどが該当します。主に vCard 情報に表示されます。

表示パラメータ

表示する情報を選択できるshowに設定可能な値は以下の通りです:

show 表示
2 Ägyptisches MuseumMīdān at-Taḥrīr
none
Ägyptisches MuseumMīdān at-Taḥrīr
poi
3 Ägyptisches MuseumMīdān at-Taḥrīr
coord
Ägyptisches MuseumMīdān at-Taḥrīr。 30° 2′ 52″ N 31° 14′ 0″ E
all
4 Ägyptisches MuseumMīdān at-Taḥrīr。 30° 2′ 52″ N 31° 14′ 0″ E

noneが最も優先され、次にallが優先されます。既定値はpoiです。

他に以下の値を設定できます:

  • copy:パラメータ wikidata を使用してマーカーをコピーとしてマークします。
  • inline:vCardをブロック要素ではなくインラインテキストとして表示します。
  • noairport:空港コードが非表示になります。
  • noperiod:名前や連絡先、説明の前についている読点を省略します。
  • nositelinks:ウィキ間リンクが非表示になります。
  • nosocialmedia:SNSのリンクが非表示になります。
  • nosubtype:追加情報(パラメータ subtype)が非表示になります。
  • nowdsubtype:ウィキデータから取得された追加情報が非表示になります。
  • outdent:ブロック要素のvCardの場合、アウトデント(インデントの反対)されます。言い換えればvCardの頭についているマーカーがパフォーマンスシンボルとして機能します?
  • symbol:マーカーが数字ではなくアイコンになります。
  • wikilink:ウィキデータにあるウィキボヤージュの転送ページへのリンクが表示されません。転送ページへのリンクがウィキデータに由来するもので、記事の自己参照になってしまう場合意味を成します。カテゴリ:転送ページにリンクしたvCardも参照。

マーカーモード

vCardに住所、連絡先、内容(description)が含まれていない場合(ウィキデータからも取得していない場合)、vCardはマーカーとして表示されます。その場合インライン要素になり、句読点が出力されません。要するに、{{Marker}}テンプレートのような表示になります。後からさらに情報が必要になった場合、テンプレートのあとの地の文に情報を書くことはやめてください。

例:{{vCard | type=see | name = 東京スカイツリー | lat = 35.710056 | long = 139.810722 }}5 東京スカイツリーになります。

技術情報

  • Wikivoyage:VCard — この文書には、VCard の技術情報が含まれています。とりわけ依存モジュールと vCard によって使用されている CSS クラスがここで確認できます。

関連項目

関連テンプレート
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関連カテゴリ

テンプレート用のサンドボックス作成テストケース作成を使用できます。